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SDBにおけるCanon社製レーザー・プリンタの扱いについて、以下を取りまとめます。ご参考になれば幸いです。
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現行型番プリンタとLIPS4について
現行型番のプリンタでは全てがCAPTかLIPS5であり、LIPS4対応プリンタは中古しかない、との誤解があります。
確かに、カタログ上ではそうなっています。
LBP8630/LBP8620/LBP8610(LIPS5)→ http://cweb.canon.jp/satera/lbp/lineup/a3-mono/8630/index.html
表面上ではLIPS4ドライバは使用できないように読み取れますが、レガシー資産(LIPS4ドライバ)は、別途に用意されています。
8630対応LIPS4ドライバ(x32)Ver.30.80 → http://cweb.canon.jp/cgi-bin/download/select-software.cgi
ダウンロード・サイトから、これを拾えばOKです。
ただし全ての現行型番プリンタで、これが用意されているわけではありません。
大雑把に言うと、高い価格帯のプリンタにのみこれが用意されている、と考えるべきでしょう。
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互換オーバーレイと標準オーバーレイについて
上記8630対応LIPS4ドライバを開いてみると・・・
ここで作成できるのは「標準」オーバーレイであり、実行ファイル SdbNotice2.exe は、これを扱えません。
ただしこのプリンタでも、レガシー資産として(作成済み)の「互換」オーバーレイを使用可能であり、実行ファイル SdbNotice2.exe も問題なくこれを扱えます。
旧型番、例えば1820あたりのLIPS4ドライバだと・・・
こちらには「互換」オーバーレイがあります。
現在のSdbNotice2.exeでは、非常に高度なプリンタ制御を実現しています。
フォーマットファイルへプリンタ名を記載すれば、そのときどのプリンタが「通常使う・・」に設定してあろうと、自動的にプリンタを切り換えてくれます。
ここに至るまでにはDOSの時代からの様々な経緯があり、互換オーバーレイの扱いもその一端です。
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以上をとり纏めると・・
1.現行型番プリンタ(8630など)でも、これに対応するLIPS4ドライバがある。
2.けれども標準添付ではなく、ダウンロードサイトから拾わなくてはならない。
3.このドライバでは、既存の「互換」オーバーレイを用いた印字出力が可能である。
4.このドライバでは、新たな「互換」オーバーレイを作成できない。
5.新たな「互換」オーバーレイが必要であれば、旧版(1820など)のドライバを用いなくてはならない。
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結論
SDBでは、標準オーバーレイやLIPS5などへの新たな対応を、計画していません。
Canon社のここまでの対応を見ると、特定の会社(ここではCanon)だけが提供する技術に依存してはならない、と思います。
もっと端的に言い切ってしまえば、Windowsを使う限り、MSが提唱するもの以外を使ってはならない、と・・・
以上 2012/10/04記